神社

 

日本の神々の系譜 その3

 

日本の神々の系譜 その1

日本の神々の系譜 その2

 

 

日本人はどこから来たのか?

日本の最初の神様とは?

 

では、私たち日本人は、大国主命の下幸せに暮らしていたところ、

ある日突然海外(高天原とされている)からやってきた異国人に

大国主命をはじめとする王を虐殺され、占拠され

歴史を捏造されいつのまにかその異邦人を神と崇めるようにされたのでしょうか?

 

そういう見方をする記事も確かにあります。

 

最初、私がぱっと考えたのもそこです。

 

ひどい!じゃあ私たちの本当の神様って誰になるの???

 

と。

 

しかしそこで立ち止まります。

 

最初に感じたのは、ではその支配を強いた天孫系の神々のおわす、

神宮にいったとき・・・

自分は居心地が悪かったのか?

怒りに満ちたのか?

恐怖を感じたのか??

 

そのどれにも当てはまりませんでした。

 

伊勢神宮にいけば、尊く厳しくそれでいて暖かい気を感じ

明治神宮は個人的にとても落ち着く大好きな場所です。

 

 

日本人のルーツについてはいろいろな学説があります。

 

それまでネイティブ日本人として日本に住んでいた縄文人に、

稲の文化を携えてやってきた弥生人の血が混ざっていくことで

今の日本人が形成されたという説や

 

縄文人の住んでいたところに、かなりの数の弥生人がやってきて

ほぼ入れ替わったとされる説

 

新モンゴロイド・旧モンゴロイド というキーワードで調べると

いろいろ興味深い説を読む事ができます。

 

ともあれ

自分は?と考えると、典型的な弥生人、新モンゴロイドタイプ。

 

ほとんどの日本人はこちらに属するのではないでしょうか。

 

古く日本に住み

日本(縄文)の血を色濃く残しているのは

沖縄と北海道と言われています。

(特長としては、長い手足、はっきりした顔だち、くっきりした二重、

大きな耳たぶ、お酒に強い、湿性耳垢などがあげられるそうです)

 

 

仮に、異邦人が日本にやってきてそれまでの日本人(ちなみに古くは倭人といいます)

を侵略し、入れ替わったとしても

自分は侵略者側の血なのです。

 

つまり、自分の神様は、天孫系と呼ばれる

今の日本の神で間違いはないことになります。

 

(ちなみに、この日本人のルーツについては現代でも学説は様々で説は確定していません。)

 

 

そして、アマテラスオオミカミニニギノミコトにもたせた稲、

すなわち稲作は

それまで自然の恵みをいただくのみで食糧事情が安定していなかった

私たちの祖先に、狩に出なくても一定の食料を得る事ができる安定を

もたらしたのです。

 

飢えや狩のリスクから人民を救った稲作をもたらした「何者か」を

神と崇めることになんの非があるでしょうか?

 

そして

古事記に綴られるように、大国主命は婚姻によって平和的に

国を統一していきますが、

それ以前、それぞれの土地に住まう古い神々もまた

出雲に幽閉された大国主命のように

封じ込まれ、人民は(表向きであっても)改宗を余儀なくされてきたのです。

 

個人的には長野あたりに強くそれを感じました。

諏訪地方には「ミジャクチ様」(ミジャグチとも)と呼ばれる

蛇の神を古くは祀っており、

その風習は独特で、明治時代あたりまで残っていたそうです。

 

しかし諏訪大社などをお参りすると、

そこにおわすのは天孫系の神々。

ミジャクチ神の祠なども点々と残りますが

明らかに封印された神の気配がします。

 

しかし、天孫系の神々に支配される前は

実は出雲政権に、諏訪は支配されていたという説もあります。

 

すなわち、神話とは、どの国でも

その国の支配の歴史を美化したものとも言え、

またいつの世も宗教は人民の心を掴むために利用されているのです。

 

こういった

やや穿った見方をしてみると、むしろ

伊勢系・出雲系というのも

日本古来の神々を押しのけ、後からやってきた神々と言えます。

 

それでは

私たち日本人の神の系譜の始まりはどこにあるのでしょう?

 

その4に続く

 

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※なお、この説は私が唱えたわけではもちろんありません。

むしろ少し調べればポピュラーな説であるとすぐにわかりますが、

正反対の説を支持される方も大勢いらっしゃり、

私はどちらの支持をするものでもありませんが、

ご興味のなかったような方でも理解できるよう、

わかりやすくお話させていただいております。

 


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