出雲大社

 

日本の神々の系譜 その2

 

日本には、伊勢系・出雲系の神様があり

実は敵対関係にある?

 

出雲大社に八百万の神々がお集まりになる、神在月

(他の地方では神無月。ちなみに旧暦になりますので、

11月中旬あたり~になります。毎年変わるのでチェックが必要です)に、

日本中の神々がすべてお集まりになると思っていたという

お話をその1でご紹介いたしました。

 

元巫女さんだった友人に、

「神無月だから神社参りにいってもしかたないね」と冗談交じりに言うと、

「ここは神宮系だから大丈夫」

 

と言われたのが、それを知るきっかけでした。

 

神宮系の神様・・・

歴代の天皇、それに続く天照大神を中心とした天孫系と言われる神々は、

○○神社という名称ではなく、○○神宮と言うように、神宮とついた神社に

おわします。

 

明治神宮、平安神宮・・・などなど。

 

そちらの神々は出雲の大国主命の下に

お集まりにならないのだそうです。

 

それは・・・

 

出雲大社は、神を封じるために作られた神社、

つまり

 

それまで日本を統治していた大国主命は、

高天原から、アマテラスの天命を受け国を譲るように説得にきた

ニニギノミコトをはじめとする使者に迫られ、国を譲ることになります。

 

それは平和的に、友好的に行われたと伝えられますが、

多くの血が流された事もまた、記紀(古事記・日本書紀)を紐解くと

垣間見る事ができます。

 

大国主命は、国を譲る代わりに

「目に見えない世界の統治」と

「出雲に大きな社に祀る」

という条件を出しました。

 

それで出雲大社に祀られることになるのですが、

出雲大社の不思議な構造はまるで

何者かを幽閉するような作りになっているのだそうです。

 

正面からお参りすると、

なぜか参道の真ん中に柱があることや

(中から外に出れなくする呪いと言われています)

正面からでは、大国主命と対面してお参りすることができず、

天孫系の神々にお参りしてしまうことになるように

できているのです。

 

(現代では、社の西側に、大国主命と対面してお参りできる

場所が表示してあります)

 

他にも多々、それを証明する説がたくさんありますが、

私が初めてこの事実を知ったのは

高校の頃でしたでしょうか・・・

梅原 猛氏の 神々の流竄 という本によってです。

 

現代では、後世の発掘などにより説が覆された内容もあり

作者自身もそれを認めていますが、


斬新な発想は、現代の歴史研究に大きな功績を残しています。

 

 

つまり、この日本は、大国主命が治めていたのです。

(現代のようにキッチリ日本全国、ということではありませんが。)

そこへある日、使者がやってきて、国を譲れ、と迫ります。

 

はじめの数名は大国主命を欺くつもりで配下についたりしますが、

いつのまにかその魅力に惹かれるのか、

日本に留まり大国主命の下で働く事となります。

 

それで、高天原は次々使者をよこすのですが、

やはりなかなか返事は来ない。

そのうちに寝返った者を殺害し、

ついには天照大神の孫であるニニギノミコトをよこし、

武神であるタケミカヅチによって国譲りを迫り

大国主命を出雲へ幽閉し

日本を統治するのです。

 

高天原とは大陸であるという説が成り立ちます。

文明の進んだ大陸の人々は、土着の日本人には神のように見えたかもしれません。

 

彼らはネイティブ日本人を

土蜘蛛と呼び蔑み、

従わないものを殺め日本を制圧し、

日本の神々との婚姻などで巧みに日本の神々の系譜に

混ざり込むのです。

 

例えば、天つ神の天照大御神の孫、ニニギノミコトは、

国つ神の山の神、オオヤマツミの娘であるコノハナノサクヤビメ

を娶ることで、正式な日本の神々の系譜に混ざり、

日本の支配を正当化するのです。

 

そんな!私たちの祖先を追い出し、君臨したのは

本来の日本人ではないということ????

 

これを知ったとき私はショックでした。

 

けれど

この国譲りがあったからこそ、日本は平和になったと

言えることもたくさんあるのです。

 

その3へ続く

 

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※なお、この説は私が唱えたわけではもちろんありません。

むしろ少し調べればポピュラーな説であるとすぐにわかりますが、

正反対の説を支持される方も大勢いらっしゃり、

私はどちらの支持をするものでもありませんが、

ご興味のなかったような方でも理解できるよう、

わかりやすくお話させていただいております。

 


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