国宝「那智滝図」
国宝「那智滝図」

 

日本画とは?

 

そもそも日本画ってなんでしょう?

 

 

たいていの方が、まず水墨画を思い浮かべるのではないでしょうか。

 

雲肌麻紙という手漉きの和紙に、

岩絵の具という、天然の石や金属、土などを粉状にしたものを

溶かした膠(にかわ・動物のゼラチン)で溶いて絵の具として

塗りつけるものを日本画と呼ぶことが多いです。(エコですよね!)

 

水墨画や、絵手紙で見るようなうっすら彩色してあるものを

思い浮かべがちですが、

油絵など海外の作品に力負けしないよう、

現代の日本画は厚塗りのものがほとんどです。

 

ところで、アクリル絵の具など他の画材を使っても日本画と作者が呼べば

それは日本画と呼ばれるのです。

 

つまりその定義はそれだけあいまいで、

実は時代によって変わってきたものなのです。

(このあたり、さらに詳しい説明をいつかアップしたいと思います)

 

海外で「日本画」というカテゴリーは、認知されていません。

国の名前を冠した「アメリカ画」「フランス画」というようなものは

ありませんよね。

ですから海外では「日本画」という考えは受け入れられないのです。

 

現代では「日本画」と自分の作品を呼ぶのをはばかったり、

海外作品と肩を並べるためにも、

「アート」と呼ばれることも多くなってきました。

 

作者自身も、なにが日本画なのかという定義は非常にあいまいなのです。

 

また高齢の作家さんになりますと

日本画には暗い戦争の影があり、そのあたりはとてもセンシティブな

問題になっています。

 

 

瑠璃 白は「日本画」にこだわります。

 

日本画の定義とは、上記のように非常にあいまいですが、

個人的には「日本の精神を宿したもの」と捉えています。

 

瑠璃 白の絵は、ご覧いただければお判りのように、

古典的日本画とは少し違います。西洋的に見えることもあります。

 

しかし、

でありつつもその根底には

自分でもそれが「何」なのかわからない、

けれど確固として

私たち日本人の心の底に共通して流れている「和の心」

それを

絵に投影していくつもりです。

 

 

それは取材対象である「神社」にも言えることです。

 

神社とは基本、宗教では無いそうです。

教祖様もなく、布教活動もない。お布施も求めない。

他の宗教を信心している人でも受け入れる。

 

だから大部分が無宗教と言われる私たち(私もそうです)も

初詣に行ったり

受験合格祈願に行ったり

抵抗なくできるのではないでしょうか。

 

それは

私たちの心の奥の方、普段は忘れている部分に

太古の昔から刻まれたDNAのようにそこに確かに「在る」


日本人の心のような気がしています。 

 

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